2017年5月31日水曜日

オニゴは亮抜きで

登場人物
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幼稚園からの通達で、永君と倫太郎君の二人が
他の子を扇動してまで、亮を仲間外れにする傾向がある
ということは、知っていました。

しかし、ある時私の目の前で起こるのです・・・

マジョリティはブイブイ言う
2016年春の小学校入学を控え
2016年1月ごろ身体検査がありました。

息子は幼稚園からかえって私服に着替えてから、小学校に行きました。
でも、うちの幼稚園から私服で行ったのは、息子だったのです。

到着すると、幼稚園の制服を着た永君と倫太郎君が
身体検査会場の前にある、中庭のベンチに立って
「おーい!〇〇幼稚園のやつ集まれ!オニゴするぞ」
と叫んでいました。
まるで犬の「マーキング」行為のように
自分の領域が優位であることを、なんとかして誇示し
自分の居場所を確保しようとしているように見えました。

息子は「僕も行ってくる」
だって、僕もその幼稚園だから・・・
息子は、意気揚々と永君のところに行き
そして
泣きながら帰ってきました。

お前は入れてやらない
「お前は制服を着ていないから、幼稚園の仲間には入れてやらない。」と
言われたのです。
みると、角田恵美さんと、永君のお母さんは、
仲良さそうにおしゃべりに夢中です。

私は亮の手を引いて、怒った顔をして永君と倫太郎君に話しかけました。
「永君、倫太郎君、なんで亮はオニゴ入れてもらえへんの?」
永君は「え?いいよ、来ても。おいで」
なにが、「おいで」やねん!
これは、私の心の声です。

私は「でもさっきは、入れてやらないって言った?」とたずねました。
倫太郎君はうなづきました。
私は「もういい。入れてもらわなくてもいい。でもあんまり、調子乗ったらあかんよ。」
・・・言わずにはいられませんでした。

この時、母親たちに直談判しなかったことを、今でも後悔しています。
こんな中、ついに、息子は、この二人によって、
水風呂に沈められるのです。


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