2016年7月22日金曜日

少年よ

少年よ
だから、おばちゃんは料理を作る




男の子3人のお友達グループは
女三人よりも、ざっくり難しいです。

うちの息子を含んで、同じマンションに住むお友達3人、男子
息子ともう一人のお友達は、雑草をにぎりしめて
学校からの帰り道、暗い面持ちで
3倍の時間をかけてかえってきました。

「それ、どうしたの?」と たずねると
いつもリーダー格の少年を指して
「こうしないと?お友達やめるって言われたから」

私はその少年に説教しました。

少年は、誤解したのです。
夏休みに入り、普段は忙しいウチの息子に
時間の余裕ができたことで、もう一人の子が私の息子になびき
急接近して、自分を仲間ハズレにした…と

体も大きく、サッカーが上手な少年は、みんなのあこがれ。
「妖怪ウォッチなんかオレ、もうみない。興味ない。」というと
次の日からみな、妖怪ウォッチの話をしなくなり
隠れキリシタンのように、金曜日の夕方は家にこもるのです。

少年は知らず知らずのうちに、その影響力を行使して
意地悪をしたのです。
ウチの息子も
もう一人の子も
仲間ハズレにするつもりは、毛頭ないのです。

先に、ウチの息子と約束がある
その事実を言ったまでだったのですが、
少年は自分だけ排除されたと、思い込んだのです。

私は少年の親も同席した上で、
少し強火で、その少年の「生意気」を「調理」しました。

このオバハンには勝てない
そう自覚させました。

その後で、少年を夕食に招きました。
私と私の息子の3人で
夕食を食べました。

ヤサイのカレーピラフ
チキン・グリル
ジャーマンポテト

いっしょに作って
いっしょに食べる

私と少年との間に信頼関係が生まれました。
私は言いました。
「もし、本当に、リョウやそのお友達が
あなたを仲間ハズレにする様な事があったら
おばちゃんが、リョウをコテンパンに
叱ってあげる。
だから、嫌な事があったらおばちゃんに言いにおいで。
自分で解決したら、まだ、だめだよ。」


少年はこっくりうなずきました。

子供は、大人が命がけで向き合う姿を見て
道理を学ぶんですね。

そうして「人生ゲーム」で遊びました。
まるで、みのもんたさんのような司会者っぷりを発揮して…
少年はゲームを楽しみました!
「おめでとう!あなたは素晴らしい! ルーレット・チャンスの賞金です!」
そう言って少年は、緑色のお札を贈呈してくれました。

「どのご飯も、めっちゃおいしかった。
また、来てもいい?」
少年は私にたずねました。

「おめでとう!あなたは素晴らしい! ルーレット・チャンスで見事、一等賞を勝ち取りました!」

人生ルーレット・チャンスを楽しむんだよ
これからも!
おばちゃんは、美味しいご飯で応援するよ。

2016年7月13日水曜日

スモークサーモンと壁掛け緑

https://youtu.be/8JxwJyveYdM

Smoke Mania
私が作る料理の中でダントツ!
「つくりかた教えてぇ!」率No.1 なのが
スモークサーモンです。
動画でいろんなスモークしてみましたので
ご覧ください

ところで、テレビで
「壁掛け植物」って紹介されてました


ほし~い~!
それいい!

余裕がないとき、家の植物は枯れてしまう
でも、パスカルの言うことに従うならば
「神を見たことないから、神を信じない、と言う者には
祈りの形を教え、とにかく膝まづいて祈ることを教えなさい。
やがて、その人は神を知るだろう」
グリーンを置くことで、逆に余裕が生まれるかもね
風水でも同じことを言ってます^^

Green creates time and space.

2016年7月7日木曜日

動画絵本「PUFF」

https://youtu.be/FchjYBVDonE

↑動画です。

ムナカタはときどき、小学校、幼稚園、保育園に
英語の絵本読み聞かせをしに行きます。
時々、趣向を変えて
単に、読んで聞かせるだけでなく、
歌って物語を聞かせるのですが、そのときの
「ネタ」の一つ、PUFFです。
イラストは棟方玲宇 作 です
・・・イラストレーターでもないのに・・・

小学校、幼稚園、保育園で
棟方に「英語リトミック&読み聞かせ」をご要望の方は
info@michelisanti.com までお問合せください。


2016年7月4日月曜日

「夜の訪問者」徹底解明! vol.4 ~「慈善」という名の迫害

 グール刑事は今度はバーリング夫人に写真を見せた。しぶしぶ写真に目をやる夫人に、グール刑事は尋ねた。「見覚えは?」
「ないわ。」特権階級の反射神経は健在だった。しかし、パターンは見えている。
 グール刑事は容赦なく、夫人と、またもや名を変えた”エヴァ・スミス”との物語を詳らかにした。

4.「バーリング夫人」の物語

 お金持ちの婦人会が主体となっている慈善団体は、不幸な境遇の女性に支援を行っていた。支援に適うかどうかは、審査によって決まる。
 彼女は、支援をうけたいと申し出て、2週間前の審査会に、現れた。その日はいみじくも、バーリング夫人が議長を務めた日だ。
 はじめは、こともあろうか「バーリング夫人」と名乗った。
 問いつめられて、彼女はその苗字とも無縁で、夫に捨てられたという話も嘘だと言った。

 「でははじめから、やり直しましょう。」

 そう促された彼女は語りだした。
 アリス・グレイと名乗って。
 妊娠しているので支援が必要なのだ…。と。
 「あなたを支援するのは、その子の父親の仕事なのではありませんか?」
 そう冷たく言い放たれて、彼女はか細い声で続けた。
 「父親は、私とは違う階級の人間だが、まだ年若く、酒好きの頼りない人なのです。私の妊娠を知り、彼もお金を持って来てくれたけど、そのお金が盗んで手に入れたものだと知り、断りました。」
 そう告げた、アリスに刺々しくバーリング夫人が言葉を挟んだ。
 「もう嘘はたくさん。あなたのような状況でお金を拒むなんて考えられない。」
 アリスは必死に主張したが、バーリング夫人は冷たく支援申請の却下を言い渡した。
 「その青年を探し出して、結婚し、二人で子供を育てなさい。」
 
 「いかに彼女が追い詰められていたか、あなた達にわかりますか?」
 グール刑事は言い放った。
 妊娠していながらも、自ら命を断つほどに、彼女は絶望していたのだ。
 妊娠というキーワードに反応せずにはいられなかった、ジェラルドは尋ねた。
 「妊娠何ヶ月だったのですか?」
 「3ヶ月だ」
 自分は父親ではない。ジェラルドはにわかに胸をなでおろした。
 バーリング夫人はあくまでも、エヴァが「臆病者」だと罵る一方で、バーリング氏は面目が潰れたことを嘆き、夫婦は互いに、互いがエヴァを助けてやるべきだったと罵り合い始めた。

 グール氏は冷たい視線で、バーリング夫人をみやると、淡々と尋ねた。
 「自分のしたことを後悔していないのですね。」
 「もちろんしていないわ。亡くなったのは残念だけど、私の責任じゃないわ。」

 「では、誰の責任なのです?」

 そのグールの単純な問に夫人は簡潔にきっぱりと言い放った。
 「まず、彼女自身。そして、子供の父親。家柄は良くても酒浸りのようね。追求されるべきよ。公的に強制的に。」
 母親が、決定的な墓穴を掘ろうとしていることに気づき、シーラは慌てた。
 しかし、バーリング夫人は引き下がらなかった。言ってやらなければならない。この身の程知らずの下っ端役人に!
 「私たちに嫌がらせするより、その父親を探し出して吊るし上げるべきよ!警察の職務を果たしなさいな!」

 「お母様、まだわからないの?」
 シーラは苛立って母親を詰った。

 まさにこれこそが、グール氏の来訪をもたらしたのだ。
 グール氏は言わずもがな、「警察の職務」を果たしているに他ならなかったのだ。


 

Ryo Discovers the World 最終回 五妃街と神農街

Rei and Ryo's Taiwan review, the last chapter. 一ヶ月に渡ってお送りした、台湾シリーズの最終回です。