亮と私が、去年の10月25日以降、
経験しているモラル・ハザードの背景をお話しするため
先日から、100歩後ろに戻って書き始めています。
先日、このマンションへの入居と倫太郎君との出会いを書いて
三歩、進んだ感じです。
ここで、二歩下がって、ちょっと根本的なことを
述べたいと思います。
このブログの購読者が一万人を超しました。
その一万人の方が、
「私の周りでも、よくある!」と感じられたのか
「棟方さんの住んでるところって、ちょっと特殊じゃない?」と
感じられたのか・・・
私にはわかりません。
気づかないだけなのか、本当に棟方の住んでいるこのパームシティが特殊なのか・・・
・・・私は前者だと思って書き続けます。
しかし、決定的に言えることは
息子のような子供が「少数派」と言うことです。
私たち親子のような親子が「少数派」だということが
すべての問題の根本なんです。
礼儀というのは、胎教から仕込むもので
「理」をかぎ分ける感覚を敏感に働かせるように
訓練することから、始まります。
この能力は
誰もが本能の中に持っている、先天的能力です。
しかし、その能力の敏感さに差異があるのは当然で
息子が、特に敏感なのだということも、わかります。
ただ、自分たちが「多数派」だからといって、ふんぞり返り
「少数派」を傷つけるの辞めてもらえませんか?
・・・・これが私の言いたいことなのです。
人を傷つける傾向が「子供なんだから、しかたない」と肯定されて、
しかも、「多数派」だなんて、恐ろしくないですか?
だから、イジメはなくならないんです。
傷ついた方が「神経質なんだ。細かいんだ」と批判され、
社会の隅っこに追いやられる・・・
手をふまれ、蹴られ、水に沈められ、顔をなぐられた息子と、その親である私には権利があります。
自分の子供をきちんと教育しきれていない親に向かって
「ちゃんと、教育してくださいね!」
「ちゃんと、子供の悪意と向き合って、嘘を見抜いてあげてくださいね。」と
改善を要求する権利があるんです。
子供は平気でうそをつきます。
でも、親は、親である以上、それを見抜く能力が要求されているということに
すべての親が気づかなくてはいけないのです。
見抜けず、誰かを傷つけたなら、必死で責任を取る覚悟が、親には必要なんです。
イジメはなくなりません。
それが人の「性(さが)」です。生の心がイジメなどの暴力を引き起こします。
亮だって、その「生の心」から解放された「ブッダ」では、決してありません。
しかし、私は断言しますが、私は亮の行いのすべてに対して、親として
命をかけて責任を負います。
イジメが起きても、それに対して当事者以外のコミュニティメンバーが
どう対処するかによって、イジメのダメージが変わるのです。
イジメは「社会」という「体」に発症する「病」です。
問題は、「体」に「思いやり」という「抗体」が備わっているか・・・
「抗体」を養うために、人は普段から「質の良い食品」を摂取します。
この「質の良い食品」とは、「道徳の知識」です。
歴史は「食品」から「有効栄養素」を手軽にとれるよう「サプリメント」を生み出しています。人は、それでも、「有効栄養素」を摂ろうとはせず、自分の「欲望」を満たすことを優先して「ジャンクフード」を食べるのです。
健全な社会という「体」を「病」から救うためには、どうしたらいいか。
「抗体」が「自己生成」できないとき、どうしますか?
「ワクチン」をつくるでしょう。
私がこのブログを書くのは、この「ワクチン」をつくるため
病原体に犯された生体を取り出し、徹底的に病原体を分析し、培養するためなのです。
「りんじゅのさと」は絵本作家 棟方玲宇(むなかたれい)のオフィシャル・ウェブサイトです。 「玲樹(りんじゅ)」とは歌人でもある棟方のペンネームです。 Welcome to the official website of Rei Munakata, a children's book creator.
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