十干十二支についてお話しましょう。
日本では、十二支を動物になぞったものだけが、年を表す象徴として珍重されています。
しかし、これは、識字能力が低かった当時の市井の人々のために、「適当」にこじつけられたもの。つまり、「頭が悪い人」だから、身の周りの動物たちなら、わかりやすいだろう…という意図があります。
義務教育が与えられている現代に生きる我々が「イヌ」だの「ネズミ」だの言っているのは、ちょっと恥ずかしいですね。
十二支が方位や時間を区切るのに使われた事は、ご存知の方も多いでしょう。
例えば、「子の方位」というと真北です。十二支の順番を時計周りに配置し「子」を真北に据えると360°を十二分割したエリアが、十二支それぞれの「支」の担当方位。
時間も一時間ごと、分も十二支で表します。
一年が十二支で表される事は、ご存知の通りです。実は月日も十二支で表されます。
例えば これを執筆している2016年12月20日は、
申(さる)年 子(ね)月 子日です。
さて、十二支の話をもっと深くする前に、十干の話をしましょう。
この図をご覧下さい。
相生、相剋の関係についてはいずれまた
この図は、世の中の森羅万象の由来が
木、火、土、金、水
・・これら五つの要素に分類される事を示しています。
この五つの事を「五行」といいます。
この五行はそれぞれ、陽と陰にわかれ、それらを十干(じゅっかん)とよびます。
この「干」という字を覚えておいてください。
一例を先に取り上げますが
木の陽性を、甲と書きます。
木の陽性は、木の「兄(え)」とよび
この字「甲」は「こう」とも読みますが
き・の・え 「きのえ」と読みます。
木の陰性は木の「弟(と)」とよび
きのと と言います。
漢字は「乙」です。
みなさんがお持ちの端末で、( )に書いてあるひらがなを入力してみて下さい。左の文字が出てきます。
昔の通信簿の評価に使われていた「甲乙丙丁」はコレの事です。
「甲乙付けがたい」というのは、これが、通信簿の評価値として使われたことに由来しています。 ただ、本来、甲が乙に「勝る」という概念はありません。
陰陽とは
互いがなければ、互いに存在せず
互いが在って、ようやく互いが在る
そんな存在なんです。
日本で「四柱推命」と呼ばれる推命のことは、ご存知ですか?
これは個人が生まれた年月日、そして「時」の四つの柱をもとに鑑定するものです。台湾では、四柱推命とは言いません。「八字推命」(パーツ)と言います。
これは四つの時間の柱を「二文字」で表すからです。
二文字のうち一文字は、先程言った「十二支」である事はおわかりだと思います。あともう一文字は、「十干」です。四柱はそれぞれ、「干」と「支」、つまり「干支」で表すのです。
干の読み方をみてお気付きになった方も、おられると思います。
陽性=兄=え
陰性=弟=と
「えと」とあります。
これが、干支「えと」の正体です。
私は「今年の干支は?」とたずねられて、十二支だけで答えることは絶対ありません。2016年の干支は「丙申(ひのえさる)」。来年2017年1月28日に訪れる新年は「丁酉(ひのととり)年」です。
では、みなさんが生まれた年の干支を考えて下さい。
私は丙辰(ひのえたつ)です。
再び、この丙と辰のコンビネーションが訪れるのは60年目(偶数同士が循環する乗数なので‥たとえば、甲子は、陽性である、甲とコンビになってますが、どんなに循環しても陽性の干とコンビを組むからです。)・・・
これが、還暦なんです。一循環した、ということです。「赤ちゃん」と同じだから、ということで、「赤いちゃんちゃんこ」なんです。
でも、ご存知ですか?
ヒトは、母親から貰った細胞をもとに細胞分裂を繰り返し、古い細胞を消滅させながら「成長」します。母親からもらった細胞がすべて無くなるのは、ちょうど、60歳ごろなんですよ。これは医学的事実です。
さぁ、謎解きはまだまだです。
ヒントは「漢字」です。
第一話 動物は関係ない 十二支物語
第三話 動物は本当に関係ない 十二支物語
日本では、十二支を動物になぞったものだけが、年を表す象徴として珍重されています。
しかし、これは、識字能力が低かった当時の市井の人々のために、「適当」にこじつけられたもの。つまり、「頭が悪い人」だから、身の周りの動物たちなら、わかりやすいだろう…という意図があります。
義務教育が与えられている現代に生きる我々が「イヌ」だの「ネズミ」だの言っているのは、ちょっと恥ずかしいですね。
十二支が方位や時間を区切るのに使われた事は、ご存知の方も多いでしょう。
例えば、「子の方位」というと真北です。十二支の順番を時計周りに配置し「子」を真北に据えると360°を十二分割したエリアが、十二支それぞれの「支」の担当方位。
時間も一時間ごと、分も十二支で表します。
一年が十二支で表される事は、ご存知の通りです。実は月日も十二支で表されます。
例えば これを執筆している2016年12月20日は、
申(さる)年 子(ね)月 子日です。
さて、十二支の話をもっと深くする前に、十干の話をしましょう。
この図をご覧下さい。
相生、相剋の関係についてはいずれまた
この図は、世の中の森羅万象の由来が
木、火、土、金、水
・・これら五つの要素に分類される事を示しています。
この五つの事を「五行」といいます。
この五行はそれぞれ、陽と陰にわかれ、それらを十干(じゅっかん)とよびます。
この「干」という字を覚えておいてください。
一例を先に取り上げますが
木の陽性を、甲と書きます。
木の陽性は、木の「兄(え)」とよび
この字「甲」は「こう」とも読みますが
き・の・え 「きのえ」と読みます。
木の陰性は木の「弟(と)」とよび
きのと と言います。
漢字は「乙」です。
行
|
陰陽
|
干(読みがな)
|
木
|
陽
|
甲(きのえ)
|
木
|
陰
|
乙(きのと)
|
火
|
陽
|
丙(ひのえ)
|
火
|
陰
|
丁(ひのと)
|
土
|
陽
|
戊(つちのえ)
|
土
|
陰
|
己(つちのと)
|
金
|
陽
|
庚(かのえ)
|
金
|
陰
|
辛(かのと)
|
水
|
陽
|
壬(みずのえ)
|
水
|
陰
|
癸(みずのと)
|
みなさんがお持ちの端末で、( )に書いてあるひらがなを入力してみて下さい。左の文字が出てきます。
昔の通信簿の評価に使われていた「甲乙丙丁」はコレの事です。
「甲乙付けがたい」というのは、これが、通信簿の評価値として使われたことに由来しています。 ただ、本来、甲が乙に「勝る」という概念はありません。
陰陽とは
互いがなければ、互いに存在せず
互いが在って、ようやく互いが在る
そんな存在なんです。
日本で「四柱推命」と呼ばれる推命のことは、ご存知ですか?
これは個人が生まれた年月日、そして「時」の四つの柱をもとに鑑定するものです。台湾では、四柱推命とは言いません。「八字推命」(パーツ)と言います。
これは四つの時間の柱を「二文字」で表すからです。
二文字のうち一文字は、先程言った「十二支」である事はおわかりだと思います。あともう一文字は、「十干」です。四柱はそれぞれ、「干」と「支」、つまり「干支」で表すのです。
干の読み方をみてお気付きになった方も、おられると思います。
陽性=兄=え
陰性=弟=と
「えと」とあります。
これが、干支「えと」の正体です。
私は「今年の干支は?」とたずねられて、十二支だけで答えることは絶対ありません。2016年の干支は「丙申(ひのえさる)」。来年2017年1月28日に訪れる新年は「丁酉(ひのととり)年」です。
では、みなさんが生まれた年の干支を考えて下さい。
私は丙辰(ひのえたつ)です。
再び、この丙と辰のコンビネーションが訪れるのは60年目(偶数同士が循環する乗数なので‥たとえば、甲子は、陽性である、甲とコンビになってますが、どんなに循環しても陽性の干とコンビを組むからです。)・・・
これが、還暦なんです。一循環した、ということです。「赤ちゃん」と同じだから、ということで、「赤いちゃんちゃんこ」なんです。
でも、ご存知ですか?
ヒトは、母親から貰った細胞をもとに細胞分裂を繰り返し、古い細胞を消滅させながら「成長」します。母親からもらった細胞がすべて無くなるのは、ちょうど、60歳ごろなんですよ。これは医学的事実です。
さぁ、謎解きはまだまだです。
ヒントは「漢字」です。
第一話 動物は関係ない 十二支物語
第三話 動物は本当に関係ない 十二支物語
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