この漢字を不思議に思ったことはありませんか?
繰り返しますが
十二支と動物は、あきれるほど無関係です。
十二支は、陰陽が変化する様子を表しています。
それは、卵子が胎児に変化する様子に似ています。
少し脱線させてください。
「土用のうなぎ」というのが、平賀源内のコピーライトで
彼が知り合いのウナギやのために考えた、プロモーション戦略であることは
あまりにも有名な話です。
この「土用」という言葉を「土曜」と勘違いしていた方もいらっしゃると思います。
でも土曜日ではありません。
私の前のブログで、陰陽五行についてご説明しました。
「土用」というのは、この陰陽五行の「土」の状態のことを言います。
十二支もこの陰陽五行に分かれるのです。
例えば、子は水です、子の前に来る、亥も水です。
五行の順当でいくと、子の次にくる、丑は、木のはずなのですが、
丑は、土です。丑の次に来る寅が、木です。
つまり、木が火に変化する、真ん中にある、土を通過していくのです。
なので土というのは、「過渡期」「あいまいさ」を表し、
体調を崩しやすいというのが、東洋医学の考え方です。
平賀源内が行ったプロモ戦略とは
丑の日は、土の日なので、体調を崩しやすいから、
ウナギを食べて、せいをつけよう!
というコンセプトですので、
森永の「ヴァレンタインにはチョコレート」というのプロモに比べると
多少、医学的な根拠があるのです。
さて、本線にもどりましょう。
そうやって、陰から、陽へと事象が変化していく様子を表している十二支ですが、
そこに採用されている漢字は、エネルギー・コアが、「成長」し「老衰」する様子を表しているのです。
しかし・・・
その漢字一つ一つが、実は、なにか欠けている状態なのです。
例えば、「寅」という字は本当は「演」という字ですし、「辰」という字が「震」という字です。
さぁ、いよいよ、私の年画に描かれている字がなにを表しているかをご説明します。
これは、新暦で言う「去年」のものです。
申年ですね。
正式な干支は「ひのえさる」「丙申」です。
ひのえは、火の陽性
申の本当の漢字は、「伸」という字です。
では、新年の「丁酉」を表した、私の年画をご覧ください。
これは、陰のパワーが「成熟」している様子を表しています。
酒という字の「へん」は「さんずいへん」とは
本来「水」という字ですが、水という字は、昔、こう書いていました。
これを、私は舞い踊る乙女に表現しています。
私は元舞踊家でもあるので・・・(笑)
「つくり」は「たる」お酒の入ったツボを表している文字です。
赤い「丁」の文字は
ひのと、火の陰性を表しています。
丁とは炎や「ともしび」を表していますが、真南も象徴しています。
五行も方位を象徴しているのです。
火は南を表しています。
この丁の字は、アルファベットの「T」の文字も兼ねています。
下にあるのは、ラテン語「OSTRO」です。
ラテン語の「OSTRO」は南風という意味です。
サンピエトロの、噴水(ダン・ブラウンの小説「天使と悪魔」でも有名)にも
南風の神「OSTRO」が描かれています。
丁(しもべ)はうたわむ 酒(しゅ)にぞこたへて
これが年歌です。
「ともしび」という言葉は、「ひのと」そのもののことを言っています。
上の句に漢字を使わなかったのは、「トリ」という言葉に「魔力」がないことを表しています。
さて、「丁」という字は、「しもべ」という読み方もあるのです。
酒は「しゅ」とも読みます。
私はクリスチャンでもあり、神に「主」(しゅ)と呼びかけます。
皆さま・・・良いお歳をお迎えください。
第一話 動物は関係ない 十二支物語
第二話 よみがなの神秘
第三話 動物は本当に関係ない 十二支物語
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