2016年10月1日土曜日

式を欠席したことは「敬意を表さなかった」ことにはならない

某インタビュー記事のなかで
『自国のために命をささげた方に感謝の心を表すことのできない国家であっては防衛は成り立ちません。これは日本という国家の存亡にまで関わる』
と発言した経緯をもつ稲田大臣が
8月15日の戦死者追悼式典に欠席したことについて
辻本清美国会議員が、厳しく「言行不一致」と追及なさいました・・・

http://www.sankei.com/politics/news/160930/plt1609300037-n1.html

でも果たして、言行不一致なのかしら?
私はそうは思いません。
辻本議員も国会での質疑のなかで
「両天皇陛下も出席なさり、
陛下のご公務のなかで、最も重要な公務だと認識されている」
と、言っています。

国家の魂の象徴である天皇皇后両陛下が
出席なさっているのです。
「国」としてこれ以上の表敬があるでしょうか?
みんながみんな、出席したら、表敬になるのでしょうか?

国防の基盤を固めることが、何よりもの「表敬」なのではないでしょうか?

式典はあくまでも、セレモニーです。
大臣は国の実務を担うのです。
陛下は国の象徴であり、なんてったって「天皇」です。
大臣はいわば、そのつかいっぱしりです。

稲田大臣は欠席の理由として
「自衛隊の予定調整がうまくかみ合わず、その日にしか調整できなかった。」
と述べています。
自衛隊には「セレモニー」もなにもない。
むしろ、北朝鮮、中国などの隣国たちとの緊張状態を鑑みると
8月15日は、X・DAYになる可能性が高いのではないでしょうか?
815事件もあり得るんです。
隊の予定が、「式典」とかみ合わないのは
隣国との緊張状態に直面しているからです。
だから、十分あり得ることですし、全国民が
「理解」しなくてはいけない事由です。

ムナカタが疑うのは
稲田大臣の「誠意」ではありません。
辻本議員の「品位」です。
弁護士でもある稲田大臣、本当はコテンパンに言い込めてしまいたかったでしょう。
でも、「私は私の仕事をしたのよ!あなたは、両陛下のご威光では不十分だと言いたいのですか?私がセレモニーに出ている間に、テロが発生したらどうするのですか?それこそ戦死者の死を無駄にすることになりませんか?国防の基盤を固めることを最優先させたまでです。自衛隊の予定はあなたの愛人とのあいびきのスケジュール立てとは違うんです!」とまくしたてるのではなく
「ご指摘はご指摘として受け止める」と言ったのです。
あっぱれです。
言葉につまったのも当たり前です。
国防大臣だから言えなかったのです。
隣国との緊張状態について国防の長が、国会なんかで言ったら最後、
日本がどこかを「敵視」していると捉えられかねません。
ぬあ~にが「稲田大臣(超関西弁)あなたのためを思って、言ってあげてるのですよ」だ。

とにもかくにも、うんざりです。
揚げ足をとるだけの国会。

国会での「拍手」を問題にする前に(小泉君、もっと大人になりなさい。君には期待しているのだから)敬意、善意を表現できない民族であることを恥じ、どうしたらグローバル社会に対応できる人材を育成できるか、矛盾に満ちた教育制度と、子育て支援に目を向けなさい。こんなくだらない国会議員になってしまう大人を育成してしまった社会背景を、恥じなさい。

「日本の国会じゃないみたいだった」?
いいんちゃいますのん?


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