2016年8月16日火曜日

「夜の訪問者」徹底解明! vol.5 ~あなた自身が誰かを死にちかづけているかもしれない

この回が、「夜の訪問者」シリーズの最終回です。
<過去の「夜の訪問者」投稿>

原作戯曲が手元に残っていなかったので、確認できなかったのです。
実は「バーリング」が「バーニング」に聞こえていたのですが、ドラマを見直すと、バーリング家の工場の看板に「バーリング」と書いてありました。
あっちゃ~と思いながら、この最終回だけしっかり、「バーリング」と書きます。

さてさて
最終回を書き始めましょう。

5.苦悶と炎で

つまるところ、エヴァを死に追いやった最後の「加害者」が、バーリング家の放蕩息子、エリックだった、というオチ。
エヴァのお腹の子どもの父親だったのだ。ちなみに、エヴァはエリック対して「サラ」と名乗った。二人の関係の始まりは決して喜ぶべきいきさつではなかった。苦難に暮れるエヴァを酒場で見つけたエリックは、酔った勢いで彼女に関係を無理強いしたのだ。しかしエリックは、その後本気で彼女を愛し、妊娠を知ると彼女と結婚しようとした。ただ、御曹司とはいえ、放蕩の限りを尽くした故、父親からは信頼されるわけもなく、愛する女性を守るため、彼は父親の会社の金を横領した。
つまり、慈善団体でのエヴァの訴えに嘘は無かったのだ。


妊娠しながら、エリックの母親が理事を務める慈善団体へ、初め「ミセス・バーリング」と名乗って助けを求めたエヴァの心中に、共感する女性は少なくないだろう。
気づいてほしいと、かすかに願ったのだろうか?
助けを求める手を拒絶され、彼女は苦悶の自殺に至る。痛みにのたうちまわり、それでも、彼女は自らを死に追いやる手を緩めることなく、苦しみもだえながら、死んだ。


このあと、J.B プリースリーが世界に誇るあの名台詞が登場する。

「エヴァのように追い詰められた人々はこの世に大勢いる。
 彼らの人生 希望 恐怖 苦しみや
 幸せのチャンスは我々に懸かっている。
 我々の考え方や 発言 行動次第なのだ。
 利己主義に走らず。
 互いに責任を持っていることを知らなくてはならない。
 この教訓を人類が自ら学ばなければ、
 強制的に教えられる・・・・
 炎や 血や 苦悶を通して」


このバズーカ砲なみの攻撃力を発揮する名台詞を残して、グール刑事は去る。
このあと、ホラーな展開が待っているのだから、この作品の気のおけないとこだ。
結局、バーリング一家を不名誉への恐怖に突き落とした、その「グール刑事」という刑事が実存しないという事が判明し、誰かのいたずらなんだ! と半ば安堵仕掛けたところへ、本物の警察から連絡があり、改めて、エヴァ・スミスの自殺が正式に報告された。


私はこ作品の舞台上演を見たことがないが、きっと役者全員が斜め上、二階席辺りを見上げ暗転…という具合なのだろう。

神が文明の影にかくれた今、「自由」はもはやない。


私が疑問に思ったのは、「グール」という名前だ。原作戯曲本を読んだ当時から、疑問に思っていたが、当時はわからなかった。でも20年経って、テレビドラマとなったこの作品と再会するまでに、私にも色んな知恵がつき、この「グール」という名前の意味がわかった。中近東の神話などに登場する、死者の霊を喰らう鬼「アル・グール」のことに違いない。


日本で言うあたりの、「死神」だ。
あまりの苦悶の死にあたって、同情した死神が、復讐の天使となって、傲慢な特急階級の偽善者らに鉄拳を下しに来たのだ。

余談だが、BBCのこのドラマにおいて、グール刑事役を務めたのは、ハリー・ポッターのシリーズでルーピン先生役を好演したデイビッド・シューリスである。彼の演技はまさに死神級のシックさだ。あの名台詞をいかにも巧みに、声を荒げることなく、ひたすら淡々と染み渡らせる演技力は、まさに英国俳優ここにあり、といった感だ。

あの名台詞は、間違いなく作者プリースリーの真意を表している。
「炎と血と苦悶のなかで・・・」というのは
この芝居の時代設定が、第一次世界大戦の直前の4月なので、
第一次世界大戦の勃発を暗示している。

このセリフのそのまた奥に潜む、憂いを表しているのは
むしろ、冒頭の暗転セリフではないかと思う


青年の声: 神を信じる?
女性の声: 
ええ、しんじるわ。
だって、人間は信じられない
でも何かを信じなければ・・・
裂け目から落ちてしまう。

これは、後からわかるのだが、エリックがエヴァと交わした会話なのだ。
この切なさに、人の哀れを感じてしかたがない。
エリックと交わしたということは、この言葉を口にしたとき
エヴァは、すでに、工場を追いやられ
やっと就いた新しい職場で、不当な迫害に遭い
信じていた恋人に捨てられ、
自分をレイプした若造と、
愛してもいないのに、関係していたころだ
妊娠も、すでにしていたかもしれない。
貧困と苦悩のなかで
自分の外見を呪いながら、それでも信念だけは失うまいと、
けなげに、震える脚で人生を歩もうとしていた。

日本人は平気で「無宗教」という
そして「民主主義」の名のもと、それが本当に何なのか知りもせず
「個人の自由」とやらを振りかざす。

人は人
自分は自分

あそこの家は、あそこの家
うちは、うち

恥を知るべきだと、私は思う。
神がいないところに、
「自由」などないのだ。

神のいないところでは「自由」は「勝手」に変わる。

我々は科学の発展を得て
目に見えないものは「存在しない」と錯覚するようになった。
知らなかったことについて、理屈が通るようになり
わからなかったことが、理解できるようになり
もう、自分たちにはわからないことは、ほとんどないのだ、と
錯覚している。

それも、きっと、人間の「進化」の過程だろう。
人間は進化して、神は文明の影に隠れた。
宗教は必要なくなった。
進化は当然の摂理であり、私も宗教は必要ないと考えている。
しかしそれは
信仰までが失われていいということではないはずだ!
神が、「信じる必要がない存在」になったならば
我々人間が互いに「信じ得る存在」にならなければいけなかったのだ。

そうして、我々人類は
「裂け目」に落ちてしまうのだ。

昔、知り合いが物知り顔でこういった
「私は、神を信じない。神なんていないと思う。
神がいたら、どうしてかわいそうな人や、罪もない人が不幸になるの?」
と・・・・
そもそも、神が自分たちの都合の良いよう、
物事が動くべく計らう存在だと思うこと自体が
傲慢なのだ。

神は白いひげのおじいさんではない。
永遠の存在故に、形があるわけがない。
願いをかなえてくれる、都合の良い妖精でもない。

神とはしかし
人間の念に応えるものではないだろうか。
だからこそ、我々は「善意」を持たなくてはいけないのではないだろうか。

炎と、血と、苦悶を食い止めるのは、デモ隊でも策略でもない
我々の「善意」のみなのだ。
私たち一人ひとりが、だれかを死に近づけているかもしれないのだ
そして同時に
私たち一人ひとりが、だれかを幸せにする可能性と責任を負っているのだ。



2016年8月14日日曜日

ジョナ(王様)との恋を終えて

久々にお墓参りをして
グロッキー気味なのは棟方だけでしょうか

お久しぶりです。

夏バテをなんとか解消すべく
二色オクラとモッツァレラチーズのサラダ作りました。

夏の献立づくりは、おっくうですね(ーー;)

最近、夏バテで体調をくずしていたのにかこつけて
初めて韓流ドラマを観た結果
すっかりどっぷりハマってました。
「奇皇后」
高麗王(ジョナ)役の
チュ・ジンモさんの男前っぷりに会いたくて
まぁ、見た見た
一気に見た
51回のシリーズを3週間ほどかけて
すべて見終わると…

やっぱりきた
ロス…

でも不思議と、他の韓流ドラマを見ようという気は起こらず
私は基本的に
韓流にハマるタイプではないのだなと思いました。
でも、なんだか、お話の筋よりも俳優さんに会いたくて…
と言いながら韓流にハマった人のおっしゃることが
少し理解できたように思います。

51回のジョナ様との逢瀬は終わり
そろそろ、自分の作品を完成させなくては!と
思います。

結局まだ「夜の訪問者」シリーズもおとしてないですしね
漢字のシリーズも新作を発表間近でございます。

それではまた近いうちに

2016年7月22日金曜日

少年よ

少年よ
だから、おばちゃんは料理を作る




男の子3人のお友達グループは
女三人よりも、ざっくり難しいです。

うちの息子を含んで、同じマンションに住むお友達3人、男子
息子ともう一人のお友達は、雑草をにぎりしめて
学校からの帰り道、暗い面持ちで
3倍の時間をかけてかえってきました。

「それ、どうしたの?」と たずねると
いつもリーダー格の少年を指して
「こうしないと?お友達やめるって言われたから」

私はその少年に説教しました。

少年は、誤解したのです。
夏休みに入り、普段は忙しいウチの息子に
時間の余裕ができたことで、もう一人の子が私の息子になびき
急接近して、自分を仲間ハズレにした…と

体も大きく、サッカーが上手な少年は、みんなのあこがれ。
「妖怪ウォッチなんかオレ、もうみない。興味ない。」というと
次の日からみな、妖怪ウォッチの話をしなくなり
隠れキリシタンのように、金曜日の夕方は家にこもるのです。

少年は知らず知らずのうちに、その影響力を行使して
意地悪をしたのです。
ウチの息子も
もう一人の子も
仲間ハズレにするつもりは、毛頭ないのです。

先に、ウチの息子と約束がある
その事実を言ったまでだったのですが、
少年は自分だけ排除されたと、思い込んだのです。

私は少年の親も同席した上で、
少し強火で、その少年の「生意気」を「調理」しました。

このオバハンには勝てない
そう自覚させました。

その後で、少年を夕食に招きました。
私と私の息子の3人で
夕食を食べました。

ヤサイのカレーピラフ
チキン・グリル
ジャーマンポテト

いっしょに作って
いっしょに食べる

私と少年との間に信頼関係が生まれました。
私は言いました。
「もし、本当に、リョウやそのお友達が
あなたを仲間ハズレにする様な事があったら
おばちゃんが、リョウをコテンパンに
叱ってあげる。
だから、嫌な事があったらおばちゃんに言いにおいで。
自分で解決したら、まだ、だめだよ。」


少年はこっくりうなずきました。

子供は、大人が命がけで向き合う姿を見て
道理を学ぶんですね。

そうして「人生ゲーム」で遊びました。
まるで、みのもんたさんのような司会者っぷりを発揮して…
少年はゲームを楽しみました!
「おめでとう!あなたは素晴らしい! ルーレット・チャンスの賞金です!」
そう言って少年は、緑色のお札を贈呈してくれました。

「どのご飯も、めっちゃおいしかった。
また、来てもいい?」
少年は私にたずねました。

「おめでとう!あなたは素晴らしい! ルーレット・チャンスで見事、一等賞を勝ち取りました!」

人生ルーレット・チャンスを楽しむんだよ
これからも!
おばちゃんは、美味しいご飯で応援するよ。

2016年7月17日日曜日

2016年7月13日水曜日

スモークサーモンと壁掛け緑

https://youtu.be/8JxwJyveYdM

Smoke Mania
私が作る料理の中でダントツ!
「つくりかた教えてぇ!」率No.1 なのが
スモークサーモンです。
動画でいろんなスモークしてみましたので
ご覧ください

ところで、テレビで
「壁掛け植物」って紹介されてました


ほし~い~!
それいい!

余裕がないとき、家の植物は枯れてしまう
でも、パスカルの言うことに従うならば
「神を見たことないから、神を信じない、と言う者には
祈りの形を教え、とにかく膝まづいて祈ることを教えなさい。
やがて、その人は神を知るだろう」
グリーンを置くことで、逆に余裕が生まれるかもね
風水でも同じことを言ってます^^

Green creates time and space.

2016年7月7日木曜日

動画絵本「PUFF」

https://youtu.be/FchjYBVDonE

↑動画です。

ムナカタはときどき、小学校、幼稚園、保育園に
英語の絵本読み聞かせをしに行きます。
時々、趣向を変えて
単に、読んで聞かせるだけでなく、
歌って物語を聞かせるのですが、そのときの
「ネタ」の一つ、PUFFです。
イラストは棟方玲宇 作 です
・・・イラストレーターでもないのに・・・

小学校、幼稚園、保育園で
棟方に「英語リトミック&読み聞かせ」をご要望の方は
info@michelisanti.com までお問合せください。


Ryo Discovers the World 最終回 五妃街と神農街

Rei and Ryo's Taiwan review, the last chapter. 一ヶ月に渡ってお送りした、台湾シリーズの最終回です。